Claude・ChatGPT・Gemini、会社で契約するならどれ? 法人プランの比較


SETODEZA合同会社 代表 / せとうちAI 編集長
BBT大学卒業。システム開発・スタートアップ支援・マーケティングを経て生成AI事業を開始。SETODEZA合同会社代表として岡山・香川の中小企業へのAI導入を支援するほか、岡山市ももスタ「NoCodeBootCamp」を運営。せとうちAIの企画・編集を担当。
社員に生成AIを使わせようとすると、「Claude・ChatGPT・Gemini のどれを会社で契約するか」で手が止まりがちです。この記事は、10〜50人ほどの中小企業の経営者・管理担当に向けて、3社の法人プランを公式の情報で並べ、自社に合
- この記事の対象
社員に生成AIを使わせたいが、Claude・ChatGPT・Gemini のどれを会社で契約するか決めかねている、岡山・香川の10〜50人ほどの中小企業の経営者・管理担当
- 結論
- どれか1社がどの会社にも向くわけではない。Google Workspace の有無、人数、管理機能、支払い方法の順に確かめると絞りやすい
- Google Workspace を使っているなら、まず今のプランの Gemini でどこまでできるかを確かめる(Business Starter はドキュメントなどの中の Gemini に対応していない)
- Claude Team は2人から、ChatGPT Business は年払いなら2人から。公式の表示はどちらも年払いで1人月 $20・月払いで $25(2026年10月時点)
- SCIM・監査ログが要るなら各社の Enterprise を比べる。請求書払いの可否は各社の営業に確かめる
社員に生成AIを使わせようとすると、「Claude・ChatGPT・Gemini のどれを会社で契約するか」で手が止まりがちです。この記事は、10〜50人ほどの中小企業の経営者・管理担当に向けて、3社の法人プランを公式の情報で並べ、自社に合うものを絞る順番を示します。
先に答えを言うと、どれか1社が一番とは言えません。Google Workspace を使っているか、何人で使うか、管理機能や請求書払いが要るかで、向くものが変わるからです。料金と機能は2026年10月時点のもので、変わりやすい情報です。契約の前に、必ず各社の公式ページで確かめてください。
生成AIの法人プランとは
生成AIの法人プランとは、会社が契約して社員にアカウントを配り、管理者が利用者と支払いをまとめて管理できるプランのことです。社員がそれぞれ個人で契約する形との大きな違いは、誰が使っているか、どこから払っているかを会社が把握できる点です。
3社の法人向けの入口は、次のとおりです(2026年10月時点)。
- Anthropic の Claude: Team プランと Enterprise プラン
- OpenAI の ChatGPT: Business プランと Enterprise プラン
- Google の Gemini: Google Workspace(Gmail やドライブなどをまとめたサービス)の各プランに含まれる。Workspace を使わない会社向けには、Google Cloud の「Gemini Enterprise」という別の製品もある
3社の法人プランを公式の情報で並べる
10〜50人の会社がまず検討しやすいプランを並べました。「確認していない」「公式で確認を」としたところは、今回の調査で公式の記載を確かめられなかった項目です。推測で埋めず、空けています。
| 項目 | Claude Team | ChatGPT Business | Google Workspace の Gemini |
|---|---|---|---|
| 料金(1人・月額) | Standard 席: 年払い $20/月払い $25(米国向けの表示・税別) | 年払い $20/月払い $25 | Business Starter ¥800、Standard ¥1,600、Plus ¥2,500(税別) |
| 人数 | 2〜150席 | 年払いは2ユーザー以上 | 今回は確認していない |
| 使える範囲 | Google Drive・Gmail・Google カレンダー・GitHub・Microsoft 365・Slack とのコネクタ、Claude Code など | ChatGPT と Codex。ほかの機能は公式で確認を | Starter は Gmail の Gemini とチャット。ドキュメントなどの中の Gemini は Standard 以上 |
| 管理機能 | SSO、ドメインの確認、利用者と請求の一元管理。SCIM・監査ログ・データの保持期間の設定は Enterprise | SAML SSO、MFA、基本的な管理機能。SCIM は含まれない(Enterprise にある) | 今回は確認していない |
| 入力の学習への利用 | 既定では使わない(フィードバックを送った場合などは例外) | 既定では使わない | 事前の許可・指示なしに顧客データを学習に使わない(対象のエディションのみ。どのプランが対象かは公式で確認を) |
| 支払い | カードのみ。2026年4月から日本の消費税10%を加算 | 公式で確認を | 料金の単位は円、請求は月単位。支払い方法は確認していない |
表の補足です。
- Claude と ChatGPT の公式の表示はドルです。円で請求されるか、為替の影響を受けるかは、契約の画面で確かめてください
- Claude Team の料金は、公式ヘルプによると米国の顧客向けの表示で、税は含みません。価格・通貨・税の扱いは地域で変わるとされています。日本での料金は、契約の画面で確かめてください
- ChatGPT Business の料金は、OpenAI の公式ドキュメント(learn.chatgpt.com の料金のページ)の表示です。日本での価格・通貨・税の扱い、席の種類(Premium 席など)は確かめられませんでした
- Claude Team には、より多く使う人向けの Premium 席もあります(年払い月 $100/月払い $125。利用量は Standard 席の5倍)
- Claude の Enterprise には、セルフサービス(自分で申し込む形)があります。1席あたり月 US$20・年払い・20席からで、席の料金とは別に、使った量に応じて API の料金がかかります。費用はモデルと作業の内容で変わるとされています
- ChatGPT の Enterprise は、料金が公開されておらず「営業に問い合わせ」です
- Google Workspace の料金は、Gmail やドライブなども含んだ料金です。Gemini だけの料金ではありません。料金ページには「年間プラン(1年契約なら16%お得)」の表示があります。上の額が年間プランの額か、月ごとの契約の額かは、料金ページの画面で確かめてください
10人で使う場合のおおよその月額を、上の表示から計算すると次のとおりです。為替と税は含めていません。
- Claude Team(Standard 席・年払い): $20 × 10人 = $200。米国向けの表示額での計算で、日本ではこれに消費税10%が加わります
- ChatGPT Business(年払い): $20 × 10人 = $200。日本での価格と税の扱いは公式で確認してください
- Google Workspace Business Standard: ¥1,600 × 10人 = ¥16,000(税別)。料金ページの表示額での計算です(年間プランの額か月ごとの額かは画面で確認してください)
会社に合うものを選ぶ5つの確認
比べる軸が多いと、表を眺めても決まりません。そこで、答えによって候補が大きく変わる順に、5つの確認を並べました。上から順に答えていくと、候補が絞れます。

1. Google Workspace をすでに使っているか
使っているなら、まず今のプランで Gemini がどこまで使えるかを確かめるのが近道です。Gemini は Workspace の各プランに含まれているため、新しいサービスを契約しなくても試し始められます。
ただし、プランで使える範囲が違います。料金ページの比較表では、Business Starter は Gmail の Gemini と Gemini とのチャットが使え、Gemini の利用は「基本的なアクセス」です。ドキュメント・スプレッドシート・スライド・ドライブ・Meet・Chat の中の Gemini は、Starter では「サポートされていません」と表示されています(2026年10月時点)。資料づくりや会議のメモに使いたいなら、Standard 以上が候補になります。
Workspace を使っていない会社が Gemini を選ぶ場合は、Gemini Enterprise という別の製品を契約する形です。その価格は今回、公式ページで確かめられませんでした。そのため、この記事では比べていません。
2. 何人で使うか
Claude Team は2〜150席、ChatGPT Business は年払いなら2ユーザー以上で契約できます。Claude Team は150席までなので、10〜50人の会社は範囲に入ります。ChatGPT Business の席数の上限は、公式で確認してください。
20人以上で使う場合は、Claude の Enterprise(セルフサービス)も候補に入ります。席の料金に加えて、使った量に応じた料金がかかる形です。社員の使い方によって月の費用が変わる点は、先に経理と共有しておくと安心です。
全員分をいきなり契約せず、まず2〜3人で試してから広げる進め方を、私たちはおすすめします。試す間の費用を小さくでき、合わなかったときの負担も抑えられるからです。Claude の料金ページでは、Team と Enterprise のどちらも契約の途中で席を足せるとされています。Team では、途中で足した席は日割りで請求され、人を減らしても返金はないと公式ヘルプにあります。
3. 管理機能をどこまで求めるか
ここで言う管理機能は、主に次の3つです。
- SSO(シングルサインオン): 会社で使っている ID の仕組みで、まとめてログインできるようにする機能
- SCIM: 社員の入社・退社を、ID の管理システムから自動で反映する仕組み
- 監査ログ: 誰がいつ何をしたかを、管理者があとから確かめられる記録
Claude Team には SSO とドメインの確認が含まれます。SCIM・監査ログ・データの保持期間の設定は、Team にはなく Enterprise にあります。ChatGPT Business には SAML SSO と MFA(多要素認証)が含まれ、SCIM は含まれません。SCIM・監査ログ・データの保持の設定は ChatGPT Enterprise の機能として挙がっています。Google Workspace の管理機能は、今回確かめていません。
10〜50人の会社で、入退社のたびに管理者が手で利用者を追加・削除できるなら、Team や Business の範囲で足りることが多いと考えます。取引先との契約や社内の規程で操作の記録を残す必要があるなら、Enterprise を比べてください。窓口は会社によって違います。Claude はセルフサービスでも申し込めますが、20席からです。ChatGPT の Enterprise は営業への問い合わせです。
4. 支払い方法とインボイスをどうするか
経理の手続きに合うかどうかは、契約してから気づくと面倒です。先に確かめておきます。
- Claude Team: 支払いはクレジット・デビット・プリペイドカードのみで、銀行振込や請求書払いはできません。請求書は組織のオーナーが請求の画面から取り出せ、請求先のメールにも自動で届きます。2026年4月1日から、日本の利用者には消費税10%が別に加わり、消費税額は適格請求書(インボイス)に円で表示されます。Anthropic は適格請求書発行事業者に登録しています。請求の通貨は変わらないとされており、円建てで請求されるかは確かめられませんでした
- Claude Enterprise: 料金ページの比較表では、請求書払いは営業経由の Enterprise だけで、セルフサービスの Enterprise は対象外です。条件は営業に確認してください
- ChatGPT Business: 支払い方法・インボイスへの対応は、OpenAI の公式ページで確認してください
- Google Workspace: 料金ページには、料金の単位は円で、請求は月単位と書かれています。支払い方法は今回確かめていません
請求書払いしかできない会社や、法人カードがない会社は、この時点で候補が変わります。消費税やインボイスの処理は、経理の担当者や顧問の税理士に確認してください。
5. 何に使い、どのツールとつなぐか
最後に、使いたい業務とつなぎたいツールで決めます。ここまでの4つで候補が2つ残ったら、この確認で選びます。
Claude Team は、Google Drive・Gmail・Google カレンダー・GitHub・Microsoft 365・Slack とつなぐコネクタや、Claude Code を使えます。Gemini は Gmail・ドキュメントなど Workspace のアプリの中で使えます(範囲はプランによります)。ChatGPT Business で社内のツールとつなぐ機能は、OpenAI の公式ページで確かめてください。
この記事は公式の情報を整理したもので、3社を同じ条件で試して性能を比べた結果ではありません。どれが自社の業務に合うかは、実際に試して決めることをおすすめします。
試すときのチェックリスト
2〜3人で試すときに確かめたいことをまとめました。
- [ ] 試す業務を1〜2個に決めた(例: 議事録の要約、メールの下書き)
- [ ] 同じ資料・同じ依頼で、候補のサービスを比べた
- [ ] 試しに使う資料に、社外秘や個人情報が入っていない
- [ ] 入力した内容を学習に使うかどうかの扱いを、契約するプランの公式の説明で確かめた
- [ ] 利用者の追加・削除を、管理者が自分でできることを確かめた
- [ ] 支払い方法と請求書(インボイス)を、経理が受け取れる形か確かめた
- [ ] 日本での料金・通貨・税を契約の画面で確かめ、人数 × 席の料金で月の費用を出した
- [ ] 年払いと月払いの料金の差と、年払いが1年分の契約になる点を比べた
よくある質問
社員が個人で契約した ChatGPT や Claude を、そのまま仕事に使わせてはだめですか?
だめとは言い切れませんが、会社として管理しにくくなると考えられます。Claude Team では、利用者と支払いを一か所で管理できると公式が説明しています。個人の契約では、退職した社員のアカウントや会話を会社が把握しにくくなると考えられます。学習への利用の扱いも、個人のプランごとに確かめる必要があります。情報が漏れる原因になりやすい設定・共有・ログイン情報の管理については、AIで情報が漏れるって本当? 2026年の3つの事例に共通する原因で整理しています。
法人プランの利用料に補助金は使えますか?
補助金ごとに対象の経費やツールの決まりがあり、この記事では確かめていません。使いたい制度の公式の情報で確認してください。
Google Workspace を使っているなら、Claude や ChatGPT は要りませんか?
使いたい業務によります。メールや資料づくりなど、Workspace の中で済む業務が中心なら、まず Gemini から試すのが手軽です。Business Starter では使える範囲が狭いので、試したい業務が対象に入っているかを先に確かめてください。Workspace の外のツールとつなぎたい、または Gemini で試して合わなかった業務があるなら、Claude や ChatGPT も比べる価値があります。
合わない場合と注意点
- 料金と機能は頻繁に変わります。 この記事は2026年10月時点の情報です。契約の直前に、各社の公式ページで確かめてください
- 公式の表示がドルの料金は、日本での請求額と違うことがあります。 Claude Team は、表示が米国向けで、地域で価格・通貨・税が変わるとされています。円で請求されるか、為替の影響を受けるかは、契約の画面で確かめてください
- 学習に使わない既定でも、例外があります。 たとえば Claude は、利用者が評価(フィードバック)を送ると、その会話を学習に使うことがあると公式に書かれています
- プランを契約しただけでは、情報の扱いのルールは決まりません。 入力してよい情報・いけない情報は、社内で別に決める必要があります
まとめ
- 3社の法人プランに、どの会社にも合う一番はない
- Google Workspace の有無 → 人数 → 管理機能 → 支払い方法 → 試す業務、の順に確かめると候補が絞れる
- Workspace を使っているなら、まず今のプランの Gemini を確かめる(Starter はドキュメントなどの中の Gemini に対応していない)
- Claude Team は2人から、ChatGPT Business は年払いなら2人から。公式の表示はどちらも年払いで1人月 $20(2026年10月時点。日本での料金は契約の画面で確認)
- SCIM・監査ログが要るなら各社の Enterprise を比べる。請求書払いの可否は各社の営業に確かめる
- 決める前に2〜3人で、同じ業務を同じ条件で試す
どのサービスに決めても、社員が同じやり方で安全に使えるようになるまでには、使い方をそろえる時間が要ります。せとうちAI では、ChatGPT や Claude Code などの生成AIの研修・勉強会を行っています。社内で使い始める段階の相談は、研修のページをご覧ください。
次にできること
取材・事業提携のご依頼は お問い合わせ から
この記事で扱うAIエージェント
- ChatGPT Work
OpenAIが提供するChatGPTの「Work」は、時間のかかる複数ステップの仕事を任せるAIエージェントです。調べて分析し、文書・表・スライド・レポートなどの成果物まで仕上げます。

