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ChatGPT の法人プランの選び方:個人契約との違い・管理機能

ガイド·2026.10.23·最終検証: 2026.10.22·10 min read·
ChatGPT の法人プランの選び方:個人契約との違い・管理機能
赤木 孝臣

SETODEZA合同会社 代表 / せとうちAI 編集長

BBT大学卒業。システム開発・スタートアップ支援・マーケティングを経て生成AI事業を開始。SETODEZA合同会社代表として岡山・香川の中小企業へのAI導入を支援するほか、岡山市ももスタ「NoCodeBootCamp」を運営。せとうちAIの企画・編集を担当。

社員がそれぞれ個人の ChatGPT を仕事に使っている。このままでいいのか、会社で契約し直すべきか。この記事は、そう迷っている中小企業の経営者や管理担当の方に向けたものです。

この記事の対象

社員が個人の ChatGPT(無料・Plus)を仕事に使っていて、会社で契約し直すか迷っている中小企業の経営者・管理担当

結論
  • 法人プランの Business は、2ユーザー以上・年払いで1ユーザー月 $20、月払いは月 $25(2026年10月時点の公式の料金ページ。ドル建て)
  • 個人契約との大きな違いは、ビジネスのデータを既定で学習に使わないことと、管理者の機能・SAML SSO があること
  • 業務の情報を入れる、または会社でアカウントを管理したい社員が2人以上いるなら、Business を検討する
  • 監査ログ・SCIM・細かい権限・データの保存場所の管理が要るなら、Enterprise を問い合わせる

社員がそれぞれ個人の ChatGPT を仕事に使っている。このままでいいのか、会社で契約し直すべきか。この記事は、そう迷っている中小企業の経営者や管理担当の方に向けたものです。

この記事では、OpenAI の公式の料金ページで確かめられた範囲で、ChatGPT のプランと、個人契約と法人プランの違いを整理します。そのうえで「誰が使うか」「何を入れるか」「管理者が何をしたいか」の3つで、会社で契約し直すかを決めるチェックリストを用意しました。料金と機能は2026年10月時点の情報です。

ChatGPT の法人プランとは

ChatGPT の法人プランとは、会社などの組織が社員の席(アカウント)をまとめて契約し、管理者が一つのワークスペースとして管理するプランのことです。OpenAI の料金ページには、法人向けとして「Business」と「Enterprise」(教育機関向けは「Edu」)が載っています。

個人のプラン(無料・Go・Plus・Pro)は、一人ひとりが自分のアカウントで契約します。会社が代金を払っていても、契約は社員それぞれのアカウントに付くものだと私たちは整理しています。ここが、法人プランとのいちばん大きな分かれ目です。

プランと料金(2026年10月時点)

OpenAI の公式の料金ページ(learn.chatgpt.com)に載っている価格は次のとおりです。

プラン対象価格(ドル建て)
無料(Free)個人無料
Go個人月 $8
Plus個人月 $20
Pro個人月 $100・$200・$500 の3つ
Business組織1ユーザー月 $20(2ユーザー以上・年払い)。月払いは1ユーザー月 $25
Enterprise・Edu組織価格の公開なし(営業に問い合わせ)

価格を見るときは、次の点に気をつけてください。

  • このページは Codex(OpenAI のプログラミング向けの AI)の使い方を中心にした料金ページです。契約の前に、ChatGPT の料金ページ(chatgpt.com/pricing)でもあわせて確かめてください
  • 価格はドル建てです。税込か税抜か、日本円での請求額は、公式の料金ページでは確かめられませんでした。契約の画面で確かめてください
  • Business の「2ユーザー以上」は年払いの条件です。月払いの最低人数は、公式の料金ページでは確かめられませんでした
  • OpenAI のヘルプには、Business の席の種類によって料金が違うという記載もあるようですが、公式で確かめられていません
  • 請求書払いができるかも、公式の情報では確かめられませんでした
  • 料金やプランの中身は変わることがあります。契約の前に、公式の料金ページで最新の内容を確かめてください

個人契約と Business は何が違う?

公式の料金ページで、Business には次のことが書かれています。

  • ビジネスのデータを、既定でモデルの学習に使わない
  • 管理者の基本的な機能、SAML SSO、MFA を含む、専用のワークスペース
  • デスクトップとモバイルのアプリで、ChatGPT と Codex を使える

ここで出てくる言葉を説明します。

  • SAML SSO(シングルサインオン): 会社で使っている ID の仕組み(IdP と呼びます)で、ChatGPT にログインさせる方法です。社員が ChatGPT 用に別のパスワードを持たずに済みます
  • MFA(多要素認証): パスワードに加えて、スマートフォンのアプリなどで本人を確かめる方法です

個人契約と比べると、違いは次のように整理できます。

見るところ個人の契約(無料・Plus など)Business
契約一人ひとりが自分で契約会社が席をまとめて契約。専用のワークスペースに入る
学習への利用既定の扱いと設定は、公式のヘルプで確認をビジネスのデータを既定で学習に使わない
管理者の機能料金ページでは、Business 以上の機能として書かれている管理者の基本的な機能がある
SAML SSO料金ページでは、Business 以上の機能として書かれているSAML SSO を使える

注意したい点が1つあります。OpenAI の管理者向けの FAQ によると、MFA は各ユーザーが自分のアカウントで有効にするもので、ChatGPT にはワークスペース全体で MFA を必須にする機能がありません。全員に必須にしたい場合は、会社の ID の仕組み(IdP)の側で SSO と MFA を必須にするよう案内されています。

Business と Enterprise の分かれ目

Enterprise の価格は公開されていません。公式の料金ページでは、Enterprise と Edu に次の機能が挙がっています。

  • SCIM: 社員の追加・削除を、会社の ID の仕組みから自動で反映する仕組み
  • RBAC: 役割ごとに、使える機能や権限を細かく分ける仕組み
  • EKM: データを暗号化する鍵を、自社で管理する仕組み
  • 監査ログ: 誰がいつ何をしたかの記録を、Compliance API という仕組みで取り出せる
  • データの保持期間と保存場所(どの地域に保存するか)の管理、ユーザーの利用状況の分析、ドメインの確認、優先の処理

管理者向けの FAQ にも、Business には SCIM による同期とカスタムの権限(RBAC)がないと書かれています。

私たちの考えでは、細かい権限や監査ログ、データの保存場所の指定が要らないなら、まず Business から検討するのが現実的です。取引先や業界のルールで監査ログやデータの保存場所を求められているなら、Enterprise を問い合わせてください。

会社で契約し直すかの判断チェックリスト

次の3つの観点で、当てはまるものに印を付けてみてください。

監査ログなどが要るか、業務の情報を入れるか会社で管理したいか、そうした社員が2人以上かの3つの問いで、Enterprise・Business・個人の契約のままのどれを検討するかを決める流れの図
会社で契約し直すかを決める3つの問い

1. 誰が使うか

  • [ ] 仕事で ChatGPT を使っている社員が2人以上いる(Business の年払いは2ユーザー以上が条件)
  • [ ] 社員が個人で払っている、または会社が個人の契約の代金を経費で払っている
  • [ ] 毎日使う人と、たまにしか使わない人がいる(全員に席を配るか、使う人に絞るかを決める)

2. 何を入れるか

  • [ ] 顧客や取引先の名前・連絡先、見積や契約の内容を入れている
  • [ ] 社員の個人情報や人事の情報を入れている
  • [ ] 発表前の商品・計画など、外に出せない情報を入れている
  • [ ] 社員の個人アカウントの学習の設定を、会社が確かめられていない

3. 管理者が何をしたいか

  • [ ] 社員が辞めたり異動したりしたときに、会社でアカウントを止めたい
  • [ ] 会社の ID でログインさせたい(SSO)
  • [ ] どの社員が会社の契約で使っているかを、会社で管理したい
  • [ ] 監査ログ、細かい権限、データの保存場所の指定が必要

印の付け方で見る目安

  • 3 の最後の項目に当てはまる → Enterprise を問い合わせる
  • 「2. 何を入れるか」か「3. 管理者が何をしたいか」の上の3つのどれかに当てはまる社員が2人以上 → Business を検討する
  • 当てはまるのが1人 → Business の条件(年払いは2ユーザー以上)を公式で確かめ、当面は「入れない情報」のルールを決める
  • 2 にも 3 にも当てはまらない(業務の情報を入れず、会社で管理する必要もない) → 人数によらず、個人の契約のままでもよい。ただし「入れない情報」のルールは決めておく

これは私たちが整理した目安です。業界や取引先の求めによって、必要な管理は変わります。

契約し直す前に確かめること

法人プランに切り替えれば、すべてが解決するわけではありません。契約の前に、次の点を確かめておくと安心です。

  • 料金と支払い: 公式の料金ページにあるのはドル建ての価格です。円での請求額、税の扱い、席の種類による違い、月払いの最低人数、請求書払いの可否は、契約の画面や OpenAI に確認してください
  • 個人で使っていた会話や設定: 会社のワークスペースに移せるかは、公式のヘルプで確認してください。移せる前提で計画しないほうが安全です
  • メンバーの追加と削除: 入社・退職のときに、管理者がどう席を足したり外したりするかは、公式のヘルプで手順を確認してください
  • 社員の個人契約の扱い: 個人で払っている Plus などを解約するのか、続けるのかを決めておきます
  • 使いたい機能: 外部のサービスとつなぐ機能(コネクタ)やエージェントの機能など、使いたいものが Business で使えるかは、公式のヘルプで確認してください
  • 入力のルール: 学習に使われない既定でも、共有リンクの扱いやログイン情報の管理は別の話だと私たちは考えています。法人プランにしても、社内のルールは要ります

AI で情報が漏れる原因と気をつけたい点は、「AIで情報が漏れるって本当? 2026年の3つの事例に共通する原因」で解説しています。

よくある疑問

Plus を会社の経費で払えば、法人プランと同じでは?

同じではない、と私たちは考えています。代金を会社が払っても、Plus は社員それぞれのアカウントに付く契約だからです。管理者の機能や SAML SSO は、公式の料金ページでは Business の機能として書かれています。会社でアカウントを管理したいなら、Business を検討してください。

Business にすれば、情報漏えいの心配はなくなる?

なくなるわけではありません。Business は、ビジネスのデータを既定で学習に使わないと公式に書かれています。ただし、共有リンクの公開やログイン情報の盗難といった原因には、プランとは別に対策が要ると私たちは考えています。具体的な原因は、上で紹介した情報漏えいの記事で解説しています。

日本円だといくら?

日本円の価格は、公式の料金ページでは確かめられませんでした(価格はドル建て)。円での請求額と税の扱いは、契約の画面で確かめてください。

Enterprise を問い合わせたほうがよいのは?

監査ログ、細かい権限(RBAC)、SCIM、データの保存場所の管理が必要なときです。これらは公式の料金ページで Enterprise と Edu の機能として書かれています。Enterprise の価格や契約の条件は公開されていないので、営業に問い合わせて確かめてください。

まとめ

  • ChatGPT の法人プランの Business は、2ユーザー以上・年払いで1ユーザー月 $20、月払いは月 $25(2026年10月時点の公式の料金ページ。ドル建て)
  • 個人契約との大きな違いは、ビジネスのデータを既定で学習に使わないことと、管理者の機能・SAML SSO があること
  • 「誰が使うか」「何を入れるか」「管理者が何をしたいか」で判断する。業務の情報を入れる、または会社でアカウントを管理したい社員が2人以上なら、Business を検討する
  • 監査ログ・SCIM・細かい権限・データの保存場所の管理が要るなら、Enterprise を問い合わせる
  • 円の価格・税・席の種類・月払いの条件・請求書払い・会話の移行・使いたい機能は、契約の前に公式で確かめる

契約を決めたら、次は社員がどう使うかです。せとうちAI では、ChatGPT などの生成AIを業務で使うための研修を行っています。業務での使い方を学びたい方は、研修のページをご覧ください。岡山で ChatGPT を学ぶ方法は「岡山でChatGPTを学ぶ・活用するなら」でも紹介しています。

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この記事で扱うAIエージェント

  • ChatGPT Work

    OpenAIが提供するChatGPTの「Work」は、時間のかかる複数ステップの仕事を任せるAIエージェントです。調べて分析し、文書・表・スライド・レポートなどの成果物まで仕上げます。

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