【2026年10月最新】Claude Code アップデート情報:会社で使う人が押さえる変更点と、今すぐ確かめること


SETODEZA合同会社 CTO
岡山大学大学院でAIを研究し、修了後はフリーランスのエンジニアとして独立。延べ利用者5,000人超のスマホアプリ「ぐらごる」を開発したほか、Web・スマホ・デスクトップのアプリを受託で手がける。SETODEZA合同会社CTOとして、設計からテストまでAIを組み込んだ開発を実践。せとうちAIではAIツールの検証と執筆を担当。
Claude Code は、2026年10月の1か月で、公式の変更履歴(changelog)に24の版が載りました(v2.1.287〜v2.1.312。2026年10月28日時点)。ほぼ毎日〜1日おきの更新で、多くの版に数十件のバグの修正が
- この記事の対象
Claude Code を会社で使っている、または社員に使わせ始めた中小企業の担当者・管理者で、10月の更新で何が変わったかを短い時間で押さえたい人
- 結論
- 10月は公式の変更履歴に24版が載ったが、会社で使う人が押さえるのは auto mode、自動実行、管理者の設定、確認が増えたコマンドと使用量の表示
- v2.1.283 以降、対話式のターミナルと VS Code では auto mode が最初のモード。会社で使わせないなら、管理設定の permissions.disableAutoMode で止められる
- claude -p などの自動実行は、条件によっては auto でなく default(確認を求めるモード)で始まるようになった
- 管理設定で MCP サーバーを絞っている会社は、更新後に読み込まれるようになったサーバーがないか確かめる
Claude Code は、2026年10月の1か月で、公式の変更履歴(changelog)に24の版が載りました(v2.1.287〜v2.1.312。2026年10月28日時点)。ほぼ毎日〜1日おきの更新で、多くの版に数十件のバグの修正が並びます。
この記事は、Claude Code を会社で使っている人と、社員に使わせている管理者に向けて、10月の更新のうち「仕事の進め方や会社の設定に関わるもの」だけを、誰に関係するかで分けて整理します。最後に、今すぐ確かめることをチェックリストにしました。
10月の更新は全部読む必要がある?
全部を読む必要はない、と私たちは考えています。changelog(チェンジログ)とは、製品の変更点を版ごとに並べた公式の記録です。Claude Code の changelog では、各項目が「Added(追加)」「Changed(変更)」「Improved(改善)」などで始まり、バグの修正は「Bug fixes」にまとめられています。
バグの修正の件数は版によって1件から100件を超えるものまであり、最も多い v2.1.290(10月5日)は131件でした。会社で使う人がまず見るのは、「Added」と「Changed」(と、権限に関わる「Improved」)のうち、次の表に当てはまるものです。
| 関係する人 | 10月の主な変更 |
|---|---|
| 対話で使うすべての人 | auto mode の設定の道具、確認が増えたコマンド、使用量の警告(Pro・Max) |
| 自動で動かしている人 | claude -p・Agent SDK の最初のモード |
| 管理者(Team・Enterprise) | Code Review の一般提供、Enterprise のカスタムロール、MCP サーバーの絞り込み |
| Linux でサンドボックスを使う人 | 安全の境界を外す新しい設定 |
auto mode とは? 10月に何が変わった?
auto mode(オートモード)とは、Claude が操作を実行する前に、別の分類モデルがその操作を確かめることで、ふだんの「実行してよいですか」の確認を減らす権限モードです。公式ドキュメントは「確認は減るが、安全を保証するものではない」と注意しています。
公式ドキュメントによると、v2.1.283 以降は、対話式のターミナルと VS Code で、すべてのプランで auto が最初のモードです。既定で止める操作の例は、ダウンロードしたコードの実行(curl | bash など)、本番へのデプロイ、強制的な push、機密データの外部への送信などです。作業フォルダの中のファイル操作などは、既定で許されます。
使えるモデルには条件があり、Sonnet 4.5・Opus 4.5・Haiku 4.5 などの古いモデルでは使えません。また Enterprise や API の従量課金のアカウントでは、安全判定の呼び出しもトークンの使用量に数えられ、応答が少し遅くなります(公式ドキュメント)。
10月の変更は次のとおりです。
- **
/auto-mode-setupの追加(v2.1.304、10月19日)**: プロジェクトと最近の会話を読み、auto mode に作業の環境を教える、対話式のセットアップです。Bedrock・Vertex・Foundry でも使えます - 判定に使うモデルを選べるように(v2.1.302、10月16日): 環境変数
CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_MODELで、手元の安全判定に使うモデルを選べます - 長い会話でも止まりにくく(v2.1.288、10月2日など): 会話が長すぎて安全判定にかけられないとき、すべての操作を確認・失敗にする代わりに、会話を圧縮するようになりました
- 作業フォルダの外を読む前の確認の文(v2.1.310、10月23日): 外の読み取りを止めると、シェルのコマンドが確認を求めるようになることを伝える文に変わりました
会社として auto mode を使わせたくない場合は、管理者が管理設定(managed settings。管理者が組織に配る設定)で permissions.disableAutoMode を "disable" にすると止められます(公式ドキュメント)。
自動で動かしている人へ:claude -p が auto で始まらないことがある
v2.1.302(10月16日)で、claude -p(対話せずに1回だけ実行する使い方)と Agent SDK(Claude Code を自社のプログラムから動かすための開発キット)の最初のモードが変わりました。権限モードを指定しないとき、次の場合は default(確認を求める通常のモード)で始まります。
- Anthropic 以外の提供元(Bedrock など)を使っている
- テレメトリ(利用状況の送信)をオフにしている
- 新しく入れたばかり
auto のまま動かしたい場合は、--permission-mode auto を付けます。決まった時間に Claude Code を動かしている会社は、v2.1.302 以降に更新したあと、自動の作業が意図したとおりに動いているか(確認が要る操作で進まなくなっていないか)確かめてください。
管理者に関わる変更(Team・Enterprise)
- Code Review の一般提供(10月15日): 研究プレビューを終え、Claude Team と Enterprise で使えるようになりました(Anthropic の告知)。v2.1.304 で、レビューの深さ(Quick・Standard・Deep)を、組織の所有者(Owner)が組織全体とリポジトリごとに選べるようになりました。標準の料金は告知に書かれていないので、使う前に確かめてください
- Enterprise のカスタムロール(v2.1.310、10月23日): クラウドで動く Claude Code のセッションと Remote Control を、ロールごとに許すかどうか決められるようになりました
- MCP サーバーの許可リスト(v2.1.305、10月20日): 管理設定の
managed-mcp.jsonで、envの中だけに${VAR}を使う stdio(手元で起動する形)のサーバーは、allowedMcpServersで絞られなくなりました。許可リストから外していたサーバーが、更新後に読み込まれます。止めたいときはdeniedMcpServersに書きます - MCP の許可ルールの書き方(v2.1.299、10月14日): 許可ルールは、名前を挙げたサーバーだけに効くようになりました。
mcp__<サーバー名>__*の形で、サーバー名は名前の全体(正規化したもの)を書きます - hook が失敗したときに止める設定(v2.1.295、10月8日):
onFailure: "block"を付けると、hook が起動できない・時間切れになったときに、操作を通さずに止めます - 監視用のイベント(v2.1.307、10月21日): 権限ルールや auto mode が止めた操作を知らせる OpenTelemetry のイベント
claude_code.safety_eventが加わりましたが、v2.1.312(10月27日)で送信をやめました。理由は changelog に書かれていません
MCP(Model Context Protocol)とは、Claude Code が外部のツールやサービスとつながるための仕組みです。hook とは、Claude Code の動きの前後に、決めた処理を自動で動かす設定です。
確認が増えたコマンドと、安全側の変更
10月は、確認なしに動いていた操作が、確認を求めるようになった変更がいくつかありました。
pyright(型チェックの道具)と、psの多くの形が、実行前に確認を求めるようになりました(v2.1.290、10月5日)sed -i(ファイルを書き換えるコマンド)が、通常の確認を経て書いたとおりに動くようになりました(v2.1.309、10月22日)- Desktop アプリと VS Code の bypass permissions モード(確認をすべて飛ばすモード)では、危険な
rm・rmdirを確認でなく、すぐに断るようになりました(v2.1.309) - リポジトリの設定ファイルから、Claude in Chrome を有効にできなくなりました(v2.1.290)
- 終了時に出る再開のコマンドが、セッションの名前でなく ID を使うようになりました。貼り付けたときに、名前の中の文字が実行されないようにするためです(v2.1.299)
Linux でサンドボックスを使う人への注意: v2.1.305(10月20日)で sandbox.allowNestedUserNamespaces という設定が加わりました。公式ドキュメントは、true にするとサンドボックスの安全の境界を外し、サンドボックスの中のコマンドが外で動きうると警告しています。この設定は個人の ~/.claude/settings.json に書くもので、リポジトリの設定からは有効にできません。必要がなければ、オンにしないことをおすすめします。
使用量・料金の見え方は変わった?
- Pro・Max の使用上限の警告(v2.1.304、10月19日): しばらく止めていた会話を再開すると5時間の使用上限をかなり使う場合に、警告が出るようになりました。v2.1.312(10月27日)で、上限のメッセージの呼び方が「5-hour limit」に変わりました
- アイドル時のコンパクション(v2.1.299、10月14日): ターミナルで 20万トークン以上の会話を約54分放っておくと、キャッシュが切れる前に会話を圧縮し、次の発言で全部を読み直さずに済むようになりました。v2.1.302 から
/configでオン・オフを切り替えられます - Claude Haiku 5.5 の追加(v2.1.293、10月7日): Anthropic API の既定の Haiku になりました。料金は100万トークンあたり入力 $0.10・出力 $0.50 です(2026年10月時点。10万トークンを超えるプロンプトは $0.50・$2.50)
- Sonnet 5.5 のキャッシュの読み取りの計算(v2.1.296、10月9日):
/costなどの表示が、100万トークンあたり $0.10(以前は $0.20)で計算するようになりました
プランごとの料金や、会社でどのプランを契約するかは、この記事では扱いません。
今すぐ確かめること(チェックリスト)
- [ ] 社員が使っている Claude Code の版を把握しているか(10月の変更は版ごとに当てはまる。たとえば v2.1.305 以降は MCP の許可リストの変更が効く)
- [ ] 会社として auto mode を使わせるか決めたか。使わせないなら、管理設定で
permissions.disableAutoModeを"disable"にしたか - [ ]
claude -pや Agent SDK で自動で動かしている作業が、意図したモード(--permission-modeの指定)で動いているか - [ ]
managed-mcp.jsonとallowedMcpServersを使っているなら、外していたサーバーが読み込まれていないか - [ ] MCP の許可ルールを、サーバー名の全体(
mcp__<サーバー名>__*)で書いているか - [ ] Linux で
sandbox.allowNestedUserNamespacesをtrueにしている人がいないか - [ ] Team・Enterprise なら、Code Review を使うか、使うならどの深さにするか
合わない人・注意点
- この記事は、2026年10月28日時点の公式の changelog とドキュメントをもとにしています。Claude Code はほぼ毎日更新されるので、設定を変える前に公式の最新の記述を確かめてください
- 10月の版のうち v2.1.297・v2.1.298 は、今回読んだ範囲の changelog では見つかりませんでした(欠番かどうかは確かめていません)
- 変更の多くは、エンジニアや管理者向けです。チャットのように Claude Code を少し使うだけなら、まずは「auto mode が最初のモード」と「使用上限の警告」(Pro・Max の場合)の2つを押さえれば足りる、と私たちは考えます
- 機能の変更は、プランや提供元(Anthropic の API・Bedrock など)によって当てはまらない場合があります
まとめ
- 10月は24版が出たが、会社で使う人が見るのは「Added」「Changed」(と権限に関わる「Improved」)のうち、auto mode・自動実行・管理者の設定・確認・使用量に関わるもの
- auto mode は、v2.1.283 以降の対話式のターミナルと VS Code で最初のモード。会社で止めるなら
permissions.disableAutoMode claude -p・Agent SDK は、条件によってdefaultで始まるようになった(v2.1.302)- 管理者は、MCP サーバーの許可リストの変更(v2.1.305)と Code Review の一般提供(10月15日)を確かめる
- Linux の
sandbox.allowNestedUserNamespacesは、必要がなければオンにしない
Claude Code の許可・拒否の設定そのものは、Claude Code のセキュリティ設定の記事で詳しく説明しています。コマンドの一覧はClaude Code のコマンド・ショートカットの記事に、Claude Code でできること・向いている人はAIエージェントのページにまとめています。
次にできること
取材・事業提携のご依頼は お問い合わせ から
この記事で扱うAIエージェント
- Claude Code
Anthropicが提供する、開発を任せるAIエージェントです。日本語で指示すると、ファイルを読み書きし、コマンドを実行しながら、開発やデータ整形などの作業を進めます。SETODEZAのエンジニアが、実際の開発の現場で使っています。

