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Antigravity CLI とは? Gemini CLI の後継を Claude Code・Codex と比べる

ガイド·2026.10.29·最終検証: 2026.10.22·16 min read·
Antigravity CLI とは? Gemini CLI の後継を Claude Code・Codex と比べる
渡邉 匠吾

SETODEZA合同会社 CTO

岡山大学大学院でAIを研究し、修了後はフリーランスのエンジニアとして独立。延べ利用者5,000人超のスマホアプリ「ぐらごる」を開発したほか、Web・スマホ・デスクトップのアプリを受託で手がける。SETODEZA合同会社CTOとして、設計からテストまでAIを組み込んだ開発を実践。せとうちAIではAIツールの検証と執筆を担当。

Gemini CLI を使っていたのに、ある日から動かなくなった。あるいは、ターミナルで動く AI エージェントを使い始めたいけれど、Google・Anthropic・OpenAI のどれにすればよいか分からない。この記事は、そんな人に向け

この記事の対象

Gemini CLI が使えなくなって移る先を探している人と、ターミナルで動く AI エージェント(Antigravity CLI・Claude Code・Codex)のどれを使うか、または会社で使わせるかを決めたい開発者・情報システム担当

結論
  • Antigravity CLI(コマンド名 agy)は Google の Antigravity のターミナル版で、Gemini CLI の後継。Google AI Pro・Ultra と無料の個人向けの Gemini CLI は 2026年6月18日に止まった(有料の API キーでの利用は続く)
  • Gemini CLI の Skills・Hooks・Subagents は引き継がれ、初回起動で移行の一覧が出る。ワークスペースのスキルと MCP の設定は手で移す
  • Claude Code・Codex と仕組み(スキル・フック・サブエージェント・MCP・書き込み前の確認)はよく似ている。選ぶときの違いは、使えるアカウントと料金、データの扱い、組織での管理のしかた(2026年10月時点)

Gemini CLI を使っていたのに、ある日から動かなくなった。あるいは、ターミナルで動く AI エージェントを使い始めたいけれど、Google・Anthropic・OpenAI のどれにすればよいか分からない。この記事は、そんな人に向けたものです。

Gemini CLI の後継の「Antigravity CLI」が何か、Gemini CLI から移るときに何をすればよいかを、Google の公式情報で整理します。そのうえで、Claude Code・Codex と同じ項目で並べます。比べるのは公式に書かれている仕様と料金の体系までで、どれが優れているかは決めません。料金や機能は変わりやすいので、すべて2026年10月時点の情報です。

Antigravity CLI とは

**Antigravity CLI(コマンド名 agy)は、Google のエージェント向け開発プラットフォーム「Google Antigravity」のターミナル版で、Gemini CLI の後継にあたる道具です。**

Google Antigravity は、次の4つでできています。

  • App:手元で動く複数のエージェントを並べて管理するデスクトップアプリ
  • CLI:ターミナルで使う版(この記事の主役)
  • IDE:エディタの形で使う版
  • SDK:自分でエージェントを試作するための道具

Google の発表によると、Antigravity CLI は Go という言語で作られ、複数のエージェントを裏で同時に動かせます。デスクトップアプリ(Antigravity 2.0)と同じエージェントの仕組みを使っています。

Gemini CLI はもう使えない?

Google AI Pro・Ultra か、無料の個人向けで使っていた場合は、使えません(有料の Gemini API キーで使う場合は続きます)。Google は2026年5月19日に、Gemini CLI を Antigravity CLI に移すと発表しました。

  • 2026年6月18日に止めると発表されたもの:Google AI Pro・Ultra と、無料の個人向けで使う Gemini CLI と、Gemini Code Assist の IDE 拡張
  • そのまま使えるもの:Gemini Code Assist Standard・Enterprise のライセンスを持つ組織。有料の Gemini API キーで使う Gemini CLI も続くと書かれています

Antigravity CLI は、発表の日から誰でも使えるようになっています。

Gemini CLI から移るときにすること

Google は、Gemini CLI の Agent Skills・Hooks・Subagents を Antigravity CLI に引き継ぐとしています。Extensions(拡張機能)は「Antigravity plugins」に変わります。ただし、最初から機能がすべて一致するわけではないとも書かれています。

公式の移行ガイドをもとに、することを並べます(パスやコマンドは公式ページで確かめてから実行してください)。

  1. agy を初めて起動する。以前の設定が見つかると、移す項目を選ぶ一覧が出ます。ログインの情報は、OS の安全な保存場所に移されます
  2. 拡張機能は agy plugin import gemini で、プラグインに変えます
  3. ワークスペースのスキルは、手で .agents/skills/ に移します(以前は .gemini/skills/)
  4. MCP(外部のツールとつなぐ仕組み)の設定は、手で mcp_config.json に書き直します。リモートのサーバーの URL を書く項目の名前は、url・httpUrl から serverUrl に変わります
設定以前(Gemini CLI)移す先(Antigravity CLI)
個人のスキル~/.gemini/skills/~/.gemini/antigravity-cli/skills/
ワークスペースのスキル.gemini/skills/.agents/skills/
個人の MCP~/.gemini/settings.json の中~/.gemini/config/mcp_config.json
ワークスペースの MCP(公式の表に記載なし).agents/mcp_config.json
指示のファイルGEMINI.md・AGENTS.mdそのまま読まれる

自分で作ったターミナルの配色や、試験的な表示の設定は、引き継がれないことがあります。

Antigravity CLI の入れ方とログイン

agy は、OS ごとの自動インストーラーで入れます。macOS・Linux・Googlebook 用と、Windows の PowerShell 用・コマンドプロンプト用があります。入ったかどうかは agy --version で確かめます。初めて起動すると、配色・表示のしかた・今のフォルダを信頼するかを選びます。

ログインの方法は次の4つです。

  • 個人の Google アカウント
  • Gemini Enterprise(会社のアカウント。OAuth でのログインはプレビュー)
  • Gemini API キー。settings.json の modelProvider と、環境変数の GEMINI_API_KEY の両方が要ります(環境変数だけでは使われません)
  • Google Cloud の認証情報(ADC。プレビュー)

Antigravity CLI は無料で使える?

個人は無料のプランから使えます(2026年10月時点)。

  • 個人:無料のプランは $0 で、使える量は週ごとに決まります。Google AI Pro・Ultra に入っていると、使える量が増えます。どのプランでも CLI を含むすべての機能が使えます。使える量の数字は公開されていません。Pro・Ultra の月額は、Antigravity の料金ページには載っていません
  • 組織:Google Cloud を通して契約します。Standard・Plus はユーザー1人あたり月 $30 から、またはユーザーごとの料金がなく、使った分だけ払う形があります。使う額の上限を決めることもできます
  • Gemini Enterprise を契約している会社:2026年8月20日の発表で、対象の Standard・Plus の契約に Antigravity が含まれるようになりました。追加のライセンスは要りません

Claude Code・Codex と比べる

Claude Code は Anthropic の、Codex は OpenAI の、ターミナルで動く AI エージェントです。3つとも、ファイルを読み書きし、コマンドを動かして作業を進めます。

比べる前に、基準を決めておきます。ここでは、使い始めるとき・会社で使うときに判断が分かれる、次の5つで並べます。

  1. 何のアカウントで使えるか(ログイン)と、対応する OS
  2. 料金の体系
  3. 入力したデータの扱い
  4. 自分の作業に合わせて広げる仕組み(スキルなど)
  5. 書き込みやコマンドの前に確認する設定

使いやすさや答えの正確さは、公式情報からは比べられません。また、私たちが3つを同じ条件で試した結果もないので、ここでは書きません。

1. ログインと対応する OS

項目Antigravity CLIClaude CodeCodex
ログイン個人の Google アカウント、Gemini Enterprise、Gemini API キーなどPro・Max・Team・Enterprise・Console のアカウント。Amazon Bedrock などのクラウドも可ChatGPT のアカウント(Sign in with ChatGPT)か API キー
入れ方OS ごとの自動インストーラー公式のインストーラー。Homebrew・WinGet・npm なども可macOS・Linux は公式のインストーラー。Windows は専用の説明ページがある
対応する OSインストーラーは macOS・Linux・Googlebook・Windows 用macOS 13.0 以降、Windows 10(1809)以降、Ubuntu 20.04 以降などmacOS・Linux(Windows は WSL などの説明がある)

Claude Code は、無料の claude.ai のプランでは使えません。Codex は、ChatGPT でログインするとプランの範囲で使え、API キーでログインすると API の料金がかかります。

2. 料金の体系(2026年10月時点・米ドル)

項目Antigravity CLIClaude CodeCodex
個人無料のプラン($0)から。Google AI Pro・Ultra で量が増えるPro 月 $20(年払いなら月 $17)、Max 月 $100 からChatGPT の Free・Go(月 $8)・Plus(月 $20)・Pro(月 $100 から)に含まれる
組織Google Cloud 経由で1人月 $30 から、または使った分だけ。Gemini Enterprise の対象の Standard・Plus に含まれるTeam Standard(2人から)1人月 $20(年払い)/$25(月払い)、Enterprise(20人から)は1人月 $20(年払い)+使った分ChatGPT Business 1人月 $20(年払い、2人から)/$25(月払い)。Enterprise は問い合わせ
使える量5時間ごと・週ごとの上限。数字は非公開プランごとの上限。Enterprise は使った分を払う5時間ごとの目安と週の上限。超えた分はクレジットを買う

3つとも、個人・組織のどちらでも契約できます。違いは、どのサービスの契約に含まれるかです。Antigravity は Google AI・Google Cloud、Claude Code は Claude、Codex は ChatGPT の契約に入っています。

3. 入力したデータの扱い

会社で使うなら、特に確かめておきたい点です(私たちの考えです)。

  • Antigravity CLI:個人向けの追加の規約では、やり取りの内容(Interactions)を Google の研究や製品の改善に使い、Google の従業員や委託先が見ることがある、と書かれています。使い方は設定で変えられ、削除を頼むこともできます。ただし、設定を変えたときにどこまで使われなくなるかは、公式の本文で確かめられませんでした。Gemini Enterprise か Google Workspace を通して使う場合は、この規約ではなく、会社が結んだ規約に従います。Gemini Enterprise 版では「コードは基盤モデルの学習に使われない」と発表されています
  • Claude Code:個人向けの Pro・Max は、学習に使うかを本人が選びます。オンにすると学習に使われ、保存期間は5年です(オフなら30日)。Team・Enterprise・API は、会社が自分から参加しない限り、学習に使われません。保存期間は標準で30日です
  • Codex:ChatGPT でログインした場合は ChatGPT 側の設定に、API キーの場合は API の組織の設定に従います。プランごとの学習の既定は、今回は公式の本文で確かめられませんでした

会社で使わせるなら、どれも個人の契約ではなく、組織の契約を通すと考えておくのが安全です(私たちの考えです)。ChatGPT・Claude・Gemini の学習の設定は、「ChatGPT・Claude・Gemini で入力した情報を学習に使わせない設定と、法人プランでの扱い」で詳しく扱っています。

4. 自分の作業に合わせて広げる仕組み

3つとも、ほぼ同じ考え方の仕組みを持っています。用語を先に説明します。

  • スキル:手順や決まりを SKILL.md に書いたフォルダ。エージェントが必要なときに読みます
  • フック:決まった場面(道具を使う前など)で、自分のスクリプトを自動で動かす仕組み
  • サブエージェント:特定の作業を任せる、別の専門のエージェント
  • MCP:外部のツールやデータとつなぐための共通の仕組み
項目Antigravity CLIClaude CodeCodex
スキルSKILL.md のフォルダ。ワークスペースは .agents/skills/SKILL.md のフォルダ。プロジェクトは .claude/skills/SKILL.md のフォルダ。リポジトリは .agents/skills
フック自分のシェルスクリプトを動かすあり。会社の管理設定で、会社が認めたフックだけにできるhooks.json か config.toml に書く
サブエージェント/agents の画面で見守り・承認するMarkdown のファイル。プロジェクトは .claude/agents/組み込みの3つ(default・worker・explorer)と、TOML のファイルで作るもの
MCPmcp_config.jsonあり。会社の管理設定で、使えるサーバーをしぼれるconfig.toml の [mcp_servers.<名前>]
指示のファイルGEMINI.md・AGENTS.mdCLAUDE.mdAGENTS.md

公式ドキュメントでは、Antigravity CLI と Codex のスキルの置き場所が、同じ .agents/skills という名前になっています。AGENTS.md も両方が読みます。

5. 書き込みやコマンドの前に確認する設定

Antigravity CLI と Claude Code は、最初の設定では、ファイルを書き換える前やコマンドを動かす前に確認を求めます。Codex は、サンドボックスの範囲と承認のしかたの組み合わせで決まります。

  • Antigravity CLI:最初は request-review という設定で、ファイルの書き込み・コマンド・Web の道具を使う前と、作業中のフォルダの外のファイルを触る前に確認します。/permissions で、許す・断る・確認するの一覧を command(git) のような形で決めます。ターミナルのサンドボックス(作業を囲って外に影響させない仕組み)は、最初はオフです(--sandbox で使う)
  • Claude Code:作業中のフォルダの読み取りは確認なしで、コマンド・ファイルの編集・Web の取得は確認します。確認の度合いを変えるモードがあり、Shift+Tab で切り替えます
  • Codex:「サンドボックスの範囲」(読み取りだけ・作業フォルダに書き込める・すべて)と「承認のしかた」(必要なときに確認する・確認しないなど)の2つで決めます。たとえば Auto は、作業フォルダに書き込めて、必要なときに確認する組み合わせです。最初はネットワークを使えません。.git などのフォルダは、書き込める範囲の中でも読み取りだけです。どの組み合わせが最初の設定かは、公式ページで確かめてください

どれを選ぶか

ここからは、比べた結果をもとにした私たちの考えです。

  • すでに契約しているサービスで選ぶ:Google AI Pro・Ultra や Gemini Enterprise を使っているなら Antigravity CLI、Claude の有料プランなら Claude Code、ChatGPT のプランなら Codex が、追加の契約なしで始めやすいと考えられます
  • Gemini CLI の設定を生かしたい:Antigravity CLI はスキル・フック・サブエージェントを引き継げる範囲が広いので、移る手間は少ないと考えられます
  • まず無料で試したい:Antigravity CLI には無料のプランがあり、Codex は ChatGPT の Free にも含まれます。Claude Code は有料のプランが必要です
  • 会社で何人にも使わせる:データの扱いと、会社として設定を配れるかで選びます。Claude Code の会社での管理は「Claude Code を会社で導入するには?」で詳しく扱っています。Antigravity の組織向けの管理機能は「一元管理できる」とあるだけで、具体的な方法は公式情報で確かめられませんでした

注意点と、合わない場合

  • Gemini CLI と完全には同じではありません。最初は機能が一致しないと Google 自身が書いています。移したあと、いつもの作業が同じように動くかを確かめてください
  • 会社の契約の中身は、契約前に確かめてください。Antigravity の組織向けの管理機能、Google AI Pro・Ultra の月額、使える量の数字は、公式のページで確かめられませんでした
  • 確認を外す設定は慎重に。3つとも確認を減らすモードや設定があります。会社で使うなら、どこまで任せるかを先に決めておくのがよいと考えます。Claude Code の設定の例は「Claude Code のセキュリティ設定の基本」にあります
  • ターミナルを使わない業務なら、別の道具が合います。Gmail・ドライブ・スプレッドシートの作業を自動にしたいだけなら、Google の「Workspace Studio」のように、文章で説明するとフローを作ってくれる道具もあります(2026年10月時点で、Google Workspace の Business・Enterprise の対象のプランで、管理者が Gemini を有効にしていると使えます)。Google Workspace の Gemini については「Google Workspace の Gemini を仕事で使う」をご覧ください

まとめ

  • Antigravity CLI(agy)は、Google Antigravity のターミナル版で、Gemini CLI の後継
  • Google AI Pro・Ultra と無料の個人向けの Gemini CLI は2026年6月18日に止まった。Gemini Code Assist Standard・Enterprise の組織と、有料の API キーでの利用は続く
  • 移るときは agy を起動して一覧から選び、拡張機能はプラグインに変え、ワークスペースのスキルと MCP の設定は手で移す
  • Claude Code・Codex とは、スキル・フック・サブエージェント・MCP・書き込み前の確認という仕組みがよく似ている
  • 選ぶときの違いは、どの契約で使えるか、入力したデータの扱い、会社としての管理のしかた(2026年10月時点)

Claude Code・Codex などの使いどころや注意点は、AIエージェントの一覧でも紹介しています。Claude Code を会社で使う場合は、「Claude Code を会社で導入するには?」も続けてお読みください。

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